憲法の視点と論点 - 竹内重年

竹内重年 憲法の視点と論点

Add: nulosyh28 - Date: 2020-11-25 22:19:36 - Views: 1231 - Clicks: 6111

ケンポウ ノ シテン ト ロンテン. ヘルムート・ルンプ『法治国におけ. ――そもそも政教分離とはどのような概念でしょうか。 竹内 政教分離とは国家と宗教が完全に分離していることを意味します。重要なことは「国家と宗教」の分離であって、「政治と宗教」の分離ではないということです。日本国憲法の精神が求める政教分離は、国家の宗教的中立性を要求しているのであって、宗教者の政治的中立を要求しているわけではありません。 政教分離の概念を理解するためには、我が国における「信教の自由」の成立過程を理解する必要があります。 明治維新によって徳川幕府が倒れた時、新政府は前政権が欧米列強と締結してしまった不平等条約を改正する必要に迫られていました。「富国強兵」政策をとり、諸外国と対等な立場で外交を行うために、近代的な憲法典を制定する必要があったのです。初代首相の伊藤博文はドイツの憲法典にならい、「人知自然の発達を促す」信教の自由を保障することにしました。しかし国民の人権のためではなく、国家の発展を目的に制定された憲法典は不完全なものでした。 明治憲法では、「臣民たる義務に背かない限り」という制限つきで、信教の自由が保障されていました。問題は何が義務に当たるのかということです。 明治憲法下では天皇自身を「現人神」とあがめる国家神道が「国教」的地位を与えられました。神社は公的な法人であり、神職には官吏の地位が与えられていました。 また官吏や国民が、「国家の祝日」その他の公の儀式に神社へ参拝することは国民の義務だとされていたのです。一方で「治安維持法」などを制定し、神道以外の宗教を徹底的に取り締まりました。戦前の創価教育学会も、キリスト教、大本教などの諸教団とともに激しく弾圧されました。 ――実質的に信教の自由は空文化されていたということですね。 竹内 私には忘れられない小学校での思い出があります。真冬の寒い時期、校長先生に戦争の必勝を祈るように促され、裸足で近くの神社に参拝させられたのです。校庭に戻ってくると、校長先生が「諸君が武運長久を祈ってくれたから、日本の軍隊が栄えて、ますます勝利をおさめるだろう!」というのです。私は思わず聞いてしまいました。「神社参拝をしたら、なぜ戦争に勝てるのでしょうか。因果関係がわかりません。日本軍はさまざまな場所で玉砕しています。神社で一生懸命祈っても、負けるものは負けているじゃないですか」と。そうしたら校長先生の怒ること怒る. ――宗教団体が政治に関わることを違憲だと主張する人もいます。 竹内 日本国憲法第20条第1項の後段「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」を引き合いに、宗教団体が政治活動をしたら政教分離にならないのではないかという議論があるようですが、大変な誤解です。この規定は、国から特権を受ける宗教を禁止し、国家の宗教的中立性を明示したものです。 憲法学の立場では「政治上の権力」とは「統治的権力」を意味します。政治活動そのものではなく、法律を作ったり、人を裁いたり、税金を徴収したり、公務員を任免する「公権力」を意味しているのです。現代の我が国においては「統治的権力」はすべて国や公共団体に独占されています。よってこの議論は最初から成り立たないのです。 また日本国憲法は「結社の自由」を保障しています。宗教団体にも当然結社の自由がある。信仰者が集まって宗教団体を組織することは一切自由であり、結成された宗教団体がいかなる政治活動をすることも自由なのです。宗教本来の役割は布教活動でしょうけれども、布教以外の活動をしてはならないのではない。少なくとも憲法は禁止していない。もし信仰を理由に政治活動が禁じられるのであれば、宗教を理由とした逆差別になってしまうのです。 政教分離の「政」とは政治でも政党でもありません。「国家」です。伝統的な法学の世界においては、慣用句的に「政教分離」と言っていますが、本質的には「国家と宗教の分離」と表現すべきでしょう。 ――憲法学者として、信仰者が政治に関わることの法的な意味をどう受け止めますか。 竹内 これまで述べてきたように、信教の自由は先人の多年にわたる多大な犠牲の上に獲得されてきた尊い権利であり、大切な精神的遺産です。国民の絶えざる努力によって守り続けねばなりません。その意味で宗教者が政治に参加すること自体、心打たれる思いがします。 慈悲や寛容の精神をもち、人間の幸福を追求し増進していく姿勢に立つのであれば、まさに政治の理想とも合致すると思います。国民生活の隅々にまで「人間の尊厳」や「精神の自由」を行き渡らせてこそ、健全な日本社会を作り上げることが可能だからです。 特に日本国憲法は人権の尊重を謳っています。憲法の精神を守るために信仰者が政治に関わるのであれば素晴らしいことです。若い世代の皆さんが、憲法の精神を守るた. 年05月20日 (水) 竹内. 憲法の視点と論点 発売日:/03 著者:竹内重年 シリーズ:---- 出版社:信山社出版 ジャンル:法律 ISBN:品番:bkt二級土木施工管理技士試験重要事項集 第8話 ウレロ☆未確認少女 COMIC快楽天 年08月号 Rewrite コミックアンソロジー コイ★.

1933年、岡山県 岡山市に生まれる。. ぐるぐる王国 PayPayモール店 | 憲法の視点と論点 憲法の視点と論点 ぐるぐる王国 PayPayモール店 - 通販 - PayPayモール このブラウザーでは、JavaScriptが無効になっているか、サポートされていないため、PayPayモールを利用できません。. 事態宣言下の憲法記念日」(時論公論) 年05. 目次 入門書・基本書 憲法学読本 芦部・憲法 渡辺ほか・憲法 演習書:主に既修者試験・予備試験レベル 合格思考憲法 憲法の急所 判例から考える憲法 副読本:主に司法試験レベル 憲法論点教室 憲法判例の射程 憲法の地図 三段階審査については次の記事をご参照ください:司法試験と三段階.

信山社出版, 1996. 竹内 重年(たけうち しげとし、1933年 5月10日 - )は、日本の法学者、弁護士。 専門は憲法学、政党法。. 憲法の視点と論点 - 竹内重年 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!. 現代憲法の視点と論理 フォーマット: 図書 責任表示: 河合義和著 言語: 日本語 出版情報: 東京 : 勁草書房, 1990. bookfan PayPayモール店 | 憲法の視点と論点/竹内重年. 竹内重年 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 竹内 重年 (たけうち しげとし、 1933年 5月10日 - )は、 日本 の 法学者 、 弁護士 。.

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――日本国憲法においては信教の自由はどのように保障されているのでしょうか。 竹内 信教の自由は3つの基礎構造によって成り立っています。すなわち「内心の自由」「宗教的行為の自由」「宗教的結社の自由」です。 1点目の内心の自由とはいかなる宗教を信ずるのも信じないのも一切自由であるということ。また信仰しない自由や、みずからの信仰を告白することを強要されない自由があることです。 戦前のように、告白を強要され迫害を受けるなどの不利益を避けるためです。つまりどのような宗教を選びとるかは個人の自由であり、国家権力が干渉してはならないということを意味します。 2点目の宗教的行為の自由とは、信仰目的で祭壇を設けたり、祈祷礼拝を行ったり、式典行事を自由に開く権利があるということです。 3点目の宗教的結社の自由とは同じ信仰をもった人間が集まり、宗教団体を結成する自由があるということです。付随して宗教を宣伝する自由もあると考えられています。宗教団体を組織した以上、自分たちの教義を社会に訴えることは当然のことだとされています。善意に基き、他宗派の人々を積極的に改宗させていく布教活動は宗教の骨格だといえるからです。 信教の自由は人間精神の根源的な部分に根ざしています。内心の自由は「思想・良心の自由」につながっています。宗教的行為は「表現の自由」につながっています。そして宗教団体を組織することは「結社の自由」にもつながっている。信教の自由がどれほど大切な精神的価値であるか、おわかりいただけると思います。. 憲法判例を読みなおす 新版. 憲法の視点と論点 1997/01/01. よくわかる日本国憲法: 竹内重年 著: 第三文明社:. 12||シンザンシャシュッパン 形態: 223,6p ; 20cm 著者名: 竹内, 重年書誌ID: TWISBN:. 憲法の視点 : 憲法小論集 フォーマット: 図書 責任表示: 中原精一著 出版情報: 東京 : 成文堂, 1997. 5: 法治国における統治行為 : 法と政治の関係を検討するための比較法的研究: ヘルムート・ルンプ 著 ; 竹内重年 訳: 木鐸社:.

「脳科学から見た新しいメンタルヘルス対策」(視点・論点) 年07月08日 (水) 「記録的豪雨 施設の高齢者をどう守るのか」(時論公論). 明治大学法律研究所. 中で高齢者が気をつけたいこと」(視点・論点) 年05月12日 (火). 竹内重年 、信山社 、 、1 函 悠山社書店. 竹内 重年の作品. 憲法の視点と論点 フォーマット: 図書 責任表示: 竹内重年著 言語: 日本語 出版情報: 東京 : 信山社出版, 1996.

竹内重年 竹内重年の概要 ナビゲーションに移動検索に移動目次1 経歴2 著書3 翻訳4 出典5 参考文献経歴1933年、岡山県岡山市. 11: 憲法の視点と論点: 竹内重年 著: 信山社:. 憲法の視点と論点 / 竹内重年,新しくなったYahoo! 憲法の論点 フォーマット: 図書 責任表示: 宮本吉夫 著 出版情報: しなの出版, 194708 形態: 366p ; 19cm 著者名: 宮本吉夫 著.

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4 形態: viii,199p ; 22cm 著者名: 河合, 義和(1927-) 書誌ID: BNISBN:. また、憲法制定後の第三段階として、連合国軍側が日本政府に対し、憲法施 行後1、2 年以内の憲法改正の検討を提案し、憲法改正の国民投票も容認する旨 を伝えたものの、日本国内においては憲法改正の検討は進まなかったという経 緯がある。. 憲法の視点と論点 Format: Book Responsibility: 竹内重年著 Language: Japanese Published: 東京 : 信山社出版, 1996. 2 形態: 209p ; 21cm 著者名: 初谷, 良彦 書誌ID: BN09552883. 憲法 : 論点と演習 フォーマット: 図書 責任表示: 初谷良彦著 出版情報: 東京 : 公務員試験協会, 1993. 成文堂 1997年初版 219p 22cm函、スレ傷・角縁傷みマーカー線引き4項あり 管理コード: 16805. 目次 : 1 憲法のエトス/ 2 憲法と時の焦点/ 3 行政.

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